きょう図書館に行って、"Goodbye, Kurt"と書かれた張り紙で、はじめてKurt Vonnegut氏がなくなったことを知った。先週のことだったらしい。ご冥福をお祈りします。
大学時代に早川書房から出ていた彼の小説はほとんど読んだ。「ほとんど」というのは、どうしても「プレーヤー・ピアノ」だけは最後まで読めなかったから。他の小説も、別に難解というわけじゃないんだけれど、独特の極端に短い章立てに断片的なユーモアと絶望感がミックスされて、いろいろ考えながらつっかえつっかえ読んでいったので、どれも読み終えるまでに結構時間が掛かった。
いちばんガツンと来たのはやっぱり「チャンピオンたちの朝食」だけど、いま1冊読み返すんだったら、「ジェイルバード」あたりかな。
ぼくがアメリカに来てから、「タイム・クエイク」が出て、これが最後の小説らしいと友人にメールで教えてもらったのだけれど、最後の小説だったら英語で読みたいなと思っているうちに時が過ぎた。
今年の1月に近くのBarnes and Nobleで、"A man without a country"というのがペーパーバックになっていたので、買った。薄い本(145ページ)だったので、英語で読めた。ブッシュ大統領をボロクソにけなしていたり、元気そうだったので、また別の本が出るのかな?とも思ったけれど、結局これが最後の本になった(のかな?)。
まぁ、どれが最後の本であっても、Vonnegutの本ではあんまり時系列は重要じゃないし、いくつもの小説が絡み合って話ができているというところもあるし、これから新しい本が出ないことは悲しいことだけれど、Vonnegutはその作品世界の中で生き続けることになるんだろうな。
He said that everything there was to know about life was in The Brothers Karamazov, by Feodor Dostoevsky. “But that isn't enough any more...” Kurt Vonnegut, Jr.
Slaughterhouse Five (or The Children's Crusade: A Duty Dance with Death)